2016年に厚生労働省によって、社会保険労務士の収入に関する調査が行われました。
調査結果がまとめられたデータによると、月収の平均額は36万円でした。
社会保険労務士(社労士)の平均月収は一般よりも高め
そのデータには一般的な給与所得者の平均月収という項目もあり、その額は33万円でした。
ずば抜けて高いというわけではないものの、一般よりも月収の平均が高いことがわかります。
もちろん上記のデータは絶対的なものではなく、平均額より高い月収を得ている社会保険労務士も存在します。
社会保険労務士は企業や事務所に勤務するだけではなく自宅開業でも仕事が可能です。
そのため、仕事内容や仕事の依頼数によって月収が変動する場合もあるでしょう。
社会保険労務士は開業している人が多い
自宅開業とは自宅に社会保険労務士の事務所を設け、自ら事業主として働く場合を言います。
ある人材情報サービスの企業が運営する転職情報サイトのデータによると、社会保険労務士の約3分の2が自ら開業しています。
自宅開業によって社会保険労務士の業務を行う場合、顧客との関係作りから始めなければならないでしょう。
開業したばかりの時は仕事が少ない
そのため勤務型とは異なり、始めてから1年から2年ほどは仕事が多くないかもしれません。
上記で紹介した転職情報サイトのデータには、そのような社会保険労務士の年収は100万円から200万円だとあります。
仮に年収が100万円とすると、月収は8万円から9万円になるでしょう。
月収は努力次第で増えていく
自宅開業の社会保険労務士だからといって、必ず儲かるわけではないのです。
仕事がなければ困ることになるでしょうが、月収は努力次第では増やせるかもしれません。
顧客との信頼関係を大切にすることが重要と言えるでしょう。
その他に企業と顧問契約を結ぶことで、月収を増やせる場合もあります。
企業と契約を結んでいる限り、業務を受注して得る報酬が継続的に発生するためです。
東京都社会保険労務士会の顧問報酬の旧報酬基準を見ると、企業の従業員数が多くなると顧問報酬の額も高くなることがわかります。
たとえば従業員が100人の場合、月収が13万円ほど増えるかもしれません。
まとめ
- 社会保険労務士(社労士)の平均月収は一般よりも高めです。
- 社会保険労務士は開業している人が多いです。
- 開業したばかりの時は仕事が少ないので収入も少ないです。
- 月収は努力次第で増えていきます。