賞状書士は国家試験にクリアする必要がある士業とは異なり、資格がなくても仕事を始めることは可能です。
しかし関連する資格が複数存在するため、どれか1つでも取得しておくと良いでしょう。
賞状書士(筆耕)の資格はいくつかある
資格を認定する団体により、賞状書士と賞状技法士などの違いがあります。
書道師範という資格もありますが、同じように認定団体が違います。
ちなみにこれらの資格は、いずれも民間団体によって認定されています。
賞状書士は日本筆耕技能協会の資格
まず賞状書士ですが、日本筆耕技能協会により認定されている資格です。
学校の卒業証書や各種賞状、場合によっては名刺やポスターの文字を手書きすることもある仕事です。
ITの進歩と普及が進む現代社会ですが、それでも手書きで書かなければならない書類も存在するのです。
賞状書士は依頼を受けて綺麗な文字を書き、また文字のバランスを意識することも求められます。
賞状技法士は日本賞状技法士協会の資格
次に賞状技法士ですが、日本賞状技法士協会が認定している資格です。
賞状技法士には5段階の認定級数が存在し、最もレベルが高いのが賞状技法士1級です。
最もレベルが低いのは準3級であり、入門レベルと言えるでしょう。
まずは準3級から受験し、少しずつレベルアップを目指すと良いでしょう。
書道師範は日本書道教育学会等の資格
最後に紹介する書道師範は、日本書道教育学会または東京書道教育会の講義を受講し合格することで取得できます。
書道院などで勉強し、公益財団法人や日本書道教育学会に所属するという道もあるでしょう。
上級指導者の下で長く学習することが、書道師範になるための近道かもしれません。
賞状技能士という資格はない
賞状技能士という厚生労働省認定の資格があると書いてあるサイトがあるのですが、私が調べた限りにおいては、そのような技能士は存在しませんでした。
廃止された技能士の中にも入っていなかったので、どなたかが賞状技法士という資格と混同してしまったのではないかと思います。
賞状書士(筆耕)を目指すなら資格取得がおすすめ
以上の通り複数の資格があるため、専門講座や通信講座を利用できる人は受講をおすすめします。
上記で説明した通りすべて民間資格であるため、国家資格と比較すれば受験しやすいのではないでしょうか。
まとめ
- 賞状書士(筆耕)の資格は民間資格のものがいくつかあります。
- 賞状書士は日本筆耕技能協会の資格です。
- 賞状技法士は日本賞状技法士協会の資格です。
- 書道師範は日本書道教育学会等の資格です。
- 賞状書士(筆耕)を目指すなら資格取得がおすすめです。